一年生に作文なんて無理でしょう?と思っていませんか。
小学校に入って一年生は国語の時間にまずひらがなを教わります。そんな、まだ文字の読み書きを教わっている段階の子に、作文なんて無理ではないかと考えるのは当然のことでしょう。
でも、学校で教わるのはそれだけはありません。人との会話、色々な体験、そういった事を通して、感情に奥行きが出てきます。様々な経験と気持ちも、勉強と同時に学んでいくのです。
教科書を通して、文に触れる機会が増え、それが意味があるということに気付いく一年生。
話したり、書いたりしながら、少しずつ作文に近づいていく、そういう大切な時期です。
家でのサポートも勿論大切。是非、色々な作文に触れ、書くということに興味をもたせてあげてください。
何故今、作文なのか?一年生に作文が必要な理由
小学校に入って文字を覚え、その文字を使って文章が成り立っていることに気付くのが一年生です。
学校生活では、そういった学習だけでなく、人と協力したり、体験を通したりして、様々な事を学んでいきます。
一年生に作文なんてと思うかもしれませんが、少しずつ人とコミュニケーションを図る中で、多くの言葉を知り、それを使いたいと思うときでもあります。
吸収力も早く、勉強が楽しい、出来ることをアウトプットしたい、そう思うのが一年生です。
この時期を逃してはいけません。一年生の今から、作文を練習することで、中学年になった頃には、ぐんと上手な作文を作ることができるようになるのです。
一年生の作文が酷い。とりあえず親はそのまま見守って
そもそも、あなたのお子さんは、何文字くらいの作文を書いたのでしょうか。あまりにも短いと何にも書くことがないかったのかと愚痴の一つも言いたくなりますが、まずは一年生なのですから、それで良しとしてください。
一年生の作文に、それほど長さのこだわりは必要ありません。
もしかしたらこのまま出してはダメなのでは、なんて思うこともあるでしょう。
一年生の作文を直す場合は、話し合うことから始めよう
もし、どうしても直してあげたいと思うのならば、作文の内容をもっとドラマティックになるように、子どもの内に秘めている心の部分に注目して、引き出してあげる事を意識してみてください。
どうしてそう感じたいのか、その時どんな気持ちだったのか、作文の内容に対しての子どもの心を質問形式で話し合ってみましょう。
出てきた言葉は、是非メモをして残しておきましょう。その言葉を上手につなぎ合わせてあげるだけで、感動的な作文になるはずです。生きた言葉をそのまま活かしてあげてください。
一年生に作文の書き方を教えるコツ
一年生に作文を教える時に、大切なのは、いつ、だれが、どこで、どんな事をしたのかをまずは詳しく思い出させることです。
直接作文用紙には書かずに、まずはノートなどにメモを取りましょう。誰が何か話したのかという記憶があれば、一緒にその言葉を記入しておきましょう。
次に大切なのは、感情です。
一年生なら、楽しかったとか嬉しかったとか、そういった言葉で締めくくりたくなるのは当然です。
しかし、本当は、楽しいにも種類があり、嬉しいにも気持ちがあります。
まずは、他の言い方にはどんなものがあるのかを一緒に調べてみると良いでしょう。締めくくりに気持ちの言葉を使うのではなく、中間にその気持の言葉を入れてもアレンジが聞いて面白い作文になります。
例えば、楽しいという事を考えてみましょう。「スキップしたくなるようなきもち」とか、「にこにこがとまらない」とか、一年生でも色々表現できる言葉は見つかるはずです。色々考えてみると面白いですよ
感情を別の言葉に置き換えるだけで、気持ちが伝わりやすくなり、印象的な作文になるのです。
勿論、接続詞やカギカッコや、段落などを正確に使えることは重要です。
しかし、一年生であればこそ、作文を通して感情を豊かにするチャンス、親子で感情を広げていくチャンスなのです。
せっかくですから、教えながら、一緒に親子の絆を深めてみてください。
それこそが、大切な作文を好きにさせるコツと言えるでしょう。
一年生にスムーズに教えることができれば、作文はきっと好きになる
一年生のお子さんに作文を一人で書かせるというのは、本当に無謀とも言える挑戦です。そして、書けたとしても、親が思っているような作文にならないことは紛れもない現実でしょう。
ですから、まずは、親が書き方を教えるのではなく、書くためのヒントや質問を投げかけながら作文を一緒に作っていくことを意識してください。
まずは何を書くのか、そのことについて一緒に何をしたのか思い出させてみましょう。何をしたのかは、たくさん思い出してもかまいません。
子どもに、作文の書き方を教えてほしいと頼まれても、殆どの親御さんは教えるのに苦労するはずです。教えたところで、お子さんは理解できず、そして親の困っている表情をみて、作文に拒否反応を示し、しまいに嫌いになってしまいます。