一年生の家庭学習は実はとても大切なのです。小学校に入ったばかりの一年生で,
もう家庭学習?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、一年生のうちから家庭学習を習慣づけておけば、この先大きな差となって現れてきます。
小学校一年生の勉強なんて簡単だから家では何もしなくても大丈夫なんて、安心しないでください。
はじめての学校、はじめての授業です。実は、一年生でも勉強についていけない子もいるのです。どういったことにつまづいてしまうのか、そしてどうすればそのつまづきを解消できるのか。
それは、はやり家庭学習が大きく関わってくるのです。
とにかく、小学校一年生は家庭学習に慣れるための大切な時期です。ぜひシンプルな内容で取り組める工夫をしましょう。
一年生の家庭学習で将来大きな差がつく
一年生の家庭学習がなぜ大切なのか。それはこの先、自分で親に言われなくても自主的に勉強に取り組めるようになるかならないかは、この一年生の家庭学習にかかっていると言っても過言ではないからです。
学校の勉強がそれほど難しくない今のうちに家庭学習習慣をつけておけば、この先もそれほどつまづくことなく、成績を伸ばしていけるのです。
最初のうちは、5分から10分。慣れてきたら20分程度まで、伸ばしていけるようにまずは家で勉強をする習慣を付けましょう。
親ができる事は、勉強をいつするのか、どんな勉強をするのかを一緒に考えることです。
毎日勉強をする時間を決めれば、今日はやらなかったとか勉強を忘れてしまったなんて事を防ぐことができます。大切なのは、毎日続けることなのです。
難しい勉強をする必要はありません。簡単な計算や文字の練習、音読、そういったものでも構わないのです。シンプルな内容というのがポイントです。
家庭学習が終わったら、今日一日を頑張った事を褒めてあげてください。
褒めたら調子に乗ってしまうのではないかと心配する親御さんもいるかも知れませんが、大丈夫。一年生であれば調子にのせて勉強させるくらいで丁度よいのです。
大げかなと思うくらいに褒めちぎりましょう。
一年生の家庭学習でどんなところにつまづいているのかを見極めよ。
一年生でも勉強につまづいている子も、もちろんいます。
家庭学習は、親が見てあげることで子供がどんなところにつまづいているのか、気付いてあげるための良い機会と言えるのです。
●国語
ひらがなやカタカナが苦手な子もいます。濁点や半濁点「お」と「を」、拗音(ようおん)や促音(そくおん)などが苦手な子もいるでしょう。
それよりも、一年生の国語で苦手が多いのが漢字です。ひらがな、カタカナのあとに、80文字の漢字を習います。大人にとっては80字であれば多くないと感じるかも知れませんが、画数も多く、書き順も気にしつつ学ぶ漢字。一番難しいのが、はらい、はね、とめなど、すべてを正確に出来なければ学校ではバツがついてしまうところです。
漢字の書き取りは、とても大変で時間がかかる学習です。しっかりと覚えるまで何度も練習しなけばならず、一年生にとって勉強自体は面白いとは言えないかもしれません。
ですが、一年生で習う漢字はこの先とても重要になってくるのです。
漢字にはかならず成り立ちがあります。一年生成り立ちを探ってみるとよいでしょう。
そして、毎日数文字ずつでいいので、必ず練習すること。練習し、上手に書けるようになったら大きな○をつけてほめてあげましょう。
音読も大切です。教科書の短い物語で良いので、毎日1回は声に出して読ませるようにしましょう。
●算数
算数の難所は、足し算引き算です。はじめのうちはついていけるとしても、繰り上がりや繰り下がりになると、急に難しいように感じて、たじろいでしまう子供も多くいます。
そうならないためにも、5の塊、10の塊をしっかりと認識できるようになることが重要です。
一年生ならまだ追いつける。わからないところは家庭学習で取り組む
勉強が苦手、わからないという場合でも、それが一年生であれば、まだまだ手遅れではありません。
今こそ、家庭学習の習慣をつけて挽回しましょう。きっと、あっという間に追いつくことができるはずです。
一度苦手になったりつまづいてしまうと、勉強すること自体が嫌いになっている可能性があります。しかし、そこは保護者の力の見せ所です。
一緒に勉強して、楽しくつまづきポイントを克服できれば、この先、慌てずに済みます。
焦らず、自分の子供にはどのペースで勉強することが良いのかを考え、親子で一緒に家庭学習に取り組んでみましょう。
子供によっては、文字を書くだけでなく、スムーズに読むことが苦手、理解することが苦手な場合もあるでしょう。
折り紙を折ったりするのが苦手だったりハサミを使うのが苦手な子は、字を書くのが遅いという場合もあります。
字を丁寧に一生懸命に書いているうちに、学校では勉強が先に進んでしまうという場合も考えられます。そうなると書くことに気をとられて、先生の話を聞くどころではなくなってしまいます。
字を書くという行為だけで疲れ、一日が終わってしまいます。
もし、字を早く書けないというのであれば、まずは鉛筆になれる練習、線を書く練習からはじめてもよいでしょう。
文章の内容を理解するのが苦手というのであれば、簡単な幼児向けの絵本を読むということからはじめてみても良いでしょう。
一年生なら、まだ十分追いつけます。
勉強についていけない理由と一年生でも家庭学習が必要な訳
もっと前の段階、鉛筆を長時間握る、ずっと握っていられる練習をすることも大切になってきます。消しゴムで消すのが苦手という子もいるでしょう。実際、我が家の子供も、一年生の頃は力加減が分からず、消しゴムで消すと、紙やノートがすぐにぐちゃぐちゃになってしまっていたものです。
字が読めるようになっても、それを言葉としてスムーズに声に出して読むというのは難しい場合もあるでしょう。句読点などを気にして、さらさらと文章が読めなければ、物語の内容も理解できないでしょうし、この先、算数の文章問題の意味もわからず、解けないという可能性も出てきます。
勉強についていけないのは、勉強がわからないという、それ以前の問題もあるかもしれないのです。
じっと座って、字を書いたり、意味を理解したり、集中力がないという場合も考えられます。
学校では、一人ひとりにその子に合わせて勉強が進むわけではありません。ぜひ一年生の家庭学習で、学校の学習に必要な力を身に付けさせてほしいのです。
一年生の内容はシンプルに。休みの日こそ計画をたてて家庭学習をしよう
親御さんの中には、子供の家庭学習に、必要以上に高度な学習を取り入れようとする人もいます。でも、一年生の家庭学習に本来必要なのは、そういったことではありません。
一年生の勉強は、これからの勉強の大きな土台となっていくのです。
勉強とは、本来、決して複雑なものではないはずです。基礎の工夫や応用で、複雑な問題も解ける、それを知ることこそが、本当の勉強なのです。
そこで、ぜひ一年生の勉強として取り入れてもらいたいが、読書です。どんなに簡単なでも構いません。楽しい、もっと読みたいと子供が思う本でよいので、積極的に本を読ませてください。。
一年生で読書の習慣がつくと、この先も本が好きになり、読書を楽しむようになるでしょう。
中学年や高学年頃に、本をいきなり読ませようとしても、一年生のときの読書習慣がなければ、読書自体が苦痛になってしまいます。
本を読む事は、国語の力だけでなく、算数、英語など、様々な教科や思考に大きく影響してきます。
是非、休みの日にこそ、たくさんの本を読んで色々な世界に触れてほしいのです。
休みの日は、苦手な勉強やつまづきポイントを計画をたてて家庭学習する事もオススメします。
学校があったときには、毎日家庭学習をしていたというお子さんもいるでしょう。しかし、長期の休みに入ると、やらなくなってしまうなんて事はよくあることです。
せっかく毎日家庭学習をする習慣を付けたのですから、ここでやらなくなってしまうと、学校が始まっても取り戻すことができません。
学校が始まってから家庭学習をやろうと思っても、やらなかった時間が長すぎれば、今まで以上の労力が気合が必要になってしまいます。
長期休みであれば、学校から課題が与えられることもあると思います。
お休みの最後の日に一気にやったり、最初の日に一気にやったりせず、毎日たった5分や10分でよいので、継続して行うようにしましょう。