お子さんが小学校低学年の今から、将来の中学受験の為に、何かできないかとお悩みの保護者の皆さん。
先取り学習や学習量を増やして、子供にとにかく勉強の習慣をつけ、中学受験をできるだけ余裕で合格できるようにしようとするのは、本当に良い方法なのでしょうか。
勿論先取り学習をすれば、高学年になった時に時間に余裕が出来、中学受験に向けての学習がしっかりと行うことが可能になります。
しかし、今のお子さんの様子をしっかりと見てください。勉強量や先取り学習に、いっぱいいっぱいになって、のびのびと勉強できていないのではありませんか。
もし無理をさせているのであれば、もしかしたらこの先、勉強が嫌いになってしまい、中学受験どころではなくなってしまうかもしれません。
では、中学受験に向けて、低学年の今、何をするのが一番良いのでしょうか。低学年に最良の勉強法を一緒に探っていきましょう。
低学年の勉強法を間違えると、中学受験の前に躓いてしまう
できれば、常に上位をキープし、余裕で中学受験に望みたいと願っている人も少なくありません。少しでも早く多くの勉強量に慣れ、先に先にと進んでおいたほうが、この先、中学受験時に苦労することはないのではないかと考がちですが、本当にその勉強法、合っていると思いますか?
確かに先に進めば、後に楽になるかもしれません。しかし、実際お子さん自身は、そんなに集中力が続かなく、辛いと勉強に対して感じているかもしれないのです。
勉強したときだけ、よく頑張ったと褒めたり抱きしめたり、勉強が出来なければ怒ったりするせいで、お子さんにとっての勉強は、親の機嫌をとるだけの手段になってしまっている可能性があります。
いずれ、嘘を言って、勉強をサボり始める可能性もあります。
常に先へ先へと進む先取り学習で今は良い成績をとっていたとしても、いざ受験となった時に、過去に学習したをすっぽりと忘れてしまい、応用が効かなくなってしまう場合もあるのです。
子供は全てを覚えているというわけではありません。先取り学習は、その学年あっている学習ではないために、目の前の覚えるのに精一杯で、本来の基礎的の重要性や必要性が抜け落ちている可能性もあります。
このままでは、高学年になった時に、本来の力を発揮できず、徐々に成績が下がり、もう一度トップに返り咲くことは難しい状況になってしまいます。
中学受験のために低学年の勉強法に大切なこと
中学受験を考えるのであれば、小学校低学年のうちに身につけてほしい勉強法があります。
それが「物事の根本的要素を咀嚼し、知ること」です。
意味が分からないという親御さんもいるかもしれませんね。一見、難しいように感じるかもしれませんが、要するに「もとは何だったのか」「なぜなのかを理解できること」それが勉強法として重要であるということです。
常に、頭に「なぜ?」という考えが生まれるかどうかは低学年ではとても大切になります。
なぜを解決する、それが勉強なのです。
問題がスラスラと解けるから安心と考えないでください。解くスピードは、勿論高学年になればより大切にはなってきますが、なぜその答えになったのかを分からなければ、本当の意味でその勉強が分かったとは言えないでしょう。
料理の手伝いなどは、材料を切り、調理して、盛り付けることで完成します。野菜という素材そのものを自分の手を使って工程を加えることで、料理という形に変化させることができます。完成するという達成感も味わえます。
途中だけやらせるのではなく、全工程、最後まで一緒にやるということで、集中力をもって物事に取り組むことに繋げることができます。更に、食べるということで、美味しい、楽しいという喜びを味わえます。
まずは、興味の持った事に積極的に参加させるということ。勉強に対しても中学受験に負けない力に繋がっていくでしょう。
中学受験を考えるなら低学年の勉強法は基本が大事
楽しい事には積極的に取り組みたい、それが低学年の子供です。興味のあることに対して、広く浅くでよいので、知ることが重要になります
中学受験をするにあたり、高学年になっていて学習に躓くこともあるかもしれません。
しかし、色々な経験を低学年の時に積むことで、様々な道から、その答えや学習にアプローチすることができる様になります。
絵を描くことで、空間認識能力が高まり、図解にして、算数の答えを導き出すこともできるでしょうし、ゲームが好きで戦略を考えるのが得意なら、考察するのも苦ではないかもしれません。
自然や生き物に触れることで、理科の知識に直接つながります。
親が子供の読む本を決めてはいけません。漫画だって良いではありませんか。本の面白さに触れ、本が好きになってくれればそれでいいのです。
中学受験を見据えてだけではなく、今後、学習をしていく上で、基本は絶対に大切だとおいう事を認識し、低学年の今のうちに勉強法として取り入れていきましょう。
低学年の今だからこそ、興味を持たせる勉強法を
中学受験を目の前にして、もっと勉強させておけばよかったと後悔しないように、低学年の今のうちから、興味をもたせる勉強法を生活に取り入れて頂きたいのです。
まずは算数ですが、簡単な問題は、正確に解けるようにすることです。学年が上がるにつれて、どんどん計算は難しくなってきます。低学年の問題が解けないと、あとあと計算ができなくなってきます。
例えば、あなたは家事をしながらでもよいでしょう。お子さんに10になるように答えてもらうというゲームをするのもオススメです。お母さんが4と言ったら、子供には6と答えてもらう。7といえば、正解は3です。
素早いやり取りができるようになれば、形として計算が見えてきて、後々計算のスピードも上がってきます。
生活に、ことわざを取り入れてみたり、都道府県を暗記したり、身近な植物の名前を覚えたり観察したり。
中学受験はもう低学年から始まっている。勉強法は親次第
低学年でも出来るような簡単で単純なものがよいでしょう。
例えば、教科書を書き写す作業も良いでしょう。どんな意味があるのかと言うと、まずは、書くのが早くなります。ゆっくり書いていては、時間内にテストのすべてを解答することができなくなります。読書もそうです。読む力がなければ、最後まで問題に目を通せない場合もあります。
しっかりと文字や漢字をかけるようになること、単純な計算ができるようになることは重要です。
社会であれば都道府県や県庁所在地を言えるようになること、そんなところではないでしょうか。
難しく考える必要はありません。単純な勉強は、時間をはかったりしながらゲーム感覚で行うとよいかもしれません。
あとは自然と身についた応力さえあれば、中学受験は乗り切ることができるはずです
単純なことこそが、中学受験で合格を勝ち取る実は近道なのかもしれません。