「国語力を上げよう」なんて言葉を耳にした人もいるかもしれません。ではその方法はどのようにすればよいのか分からないというのが本音でしょう。
そもそも、国語力って何なのでしょうか。
表現したり、理解したり、色々な学力の基礎になる力と言われています。要するに国語力がなければ、他の教科においても伸びて行かない可能性があります。
ですから国語力を上げるには、家庭での取り組みが重要になります。
小学校低学年、いやその前から、十分に取り組める方法はあります。
是非、国語力を上げる方法を身に付けて、今のうちからお子さんの国語力を育てましょう。中学生だからもう遅い？そんなことはありません。今からでも十分間に合いますよ。
国語力を上げる方法その１、言葉を知るための読書
語彙力がなければ、決して国語力を上げることなどできません。不可能と言っても良いでしょう。
では語彙力はどんなところから生まれるのかといえば、会話もそうですが、できれば本をたくさん読んでもらいたいのです。
なぜなら、話し言葉と書き言葉は違うからです。特に、子供は耳にした言葉をそのまま文字で表そうとします。
自転車を「じてんしゃ」なのか「じでんしゃ」なのか、「コミニケーション」と聞こえるけれども書くときは「コミュニケーション」であることを、子供は分かっていないのです
また、感情を表現するときに、ビックリしたことを、心臓の音がドキドキして止まらないとは口に出してなかなか言う子供などいないでしょう。
たくさんのものが並んで選べない状況の子供が「どれでもいい」というのと「どれもこれも素敵すぎて選べない」と言うのとは大きく違います。
国語力を上げる方法その２、アウトプットのための親子の会話
国語力を上げる方法として、絶対に忘れてはならないのがアウトプットです。せっかく言葉を覚えても使わななければ意味がありません。
とは言え、まだ小学校低学年のお子さんでしたら、文章に表して表現するというのは難しいかもしれません。
生活の中で、親子の会話はとてもよいアウトプットになります。
そして会話はアウトプットだけでなく、相手の会話の中から、しっかりと言いたいことをまとめ、人の気持ちを感じ取れる、人間の感情を育てるのに有効な手段と言えるでしょう。
今や、忙しいママの中では、ＤＶＤなどを使って勉強をする様々教材も増えています。もちろん、それが悪いと言っているのではありません。
しかし、単に何も考えずＤＶＤだけ見せ続けていると、子供は受動的になり、自分で発信する力がなかなか育ちにくくなってしまいます。
もし、そういったＤＶＤなどを見るときは、あくまでも親と一緒に見ること、見ながらお子さんに声をかけるという事を大切にしてください。見た後は、是非そのことについてお子さんと話し合うと良いでしょう。
国語力を上げる方法その３、解答力のための疑問を持ったら調べる習慣
国語力を上げる方法として、3番目に伝えたいことは、分からない事を放置しないということです。
国語力に大切なのは、語彙力、ボキャブラリーだと言うことは誰もが知るところだとおもいます。
生まれてきて、少しずつ言葉を覚えていくなかで、いずれ、分からない言葉に出会うことがあるはずです。そのときに、何となくで聞き流したり、そのままにしていればいつか読み進めていくうちに分かるのではないかと、とりあえず先に進んでしまうということはありませんか。
分からないことがあったら、その場で調べることです。分からないまま読み進めても、結局は分からないままで終わってしまうのです。
分からなことが分かることで、その全貌や背景がくっきりとはっきりと見えてくることもあります。言葉自体は分かっても、ニュアンスが伝わってこない文章もあるかもしれません。そういうところも見逃せないのです。
親が子どもの質問に答えてあげられないことは、一緒に調べてももう良いのです。疑問をそのままにしないことこそ、正しく文や問題を理解し、解答力を上げる秘訣と言えます。
国語力を上げる方法が今必要な訳
しかし、今は、祖父母と暮らしている家庭はめっきり減り、そして共働き家庭も増え、子供だけで過ごす時間も増えてきています。子供同士の遊びといえば、ゲームということも珍しくはありません。子供も携帯電話を持ち、通信という手段で人とつながっているのです。会話をしなくても遊ぶことや生活することができる、そういった時代なのです。
ですが、それでは、言葉に偏りが出るのも仕方がありません。人と接する中で、その人の表情を読み取り、人と関わっていく。言葉を伝えたり聞いたりしながら、人と人とがつながっていく、そういった事が少なくなれば、国語力が下がってしまうのも無理はありません。
国語力がなければ、文章を読み取ることも、もちろんできないのです。
将来的に、自分の子供がグローバルに活躍できる大人になって欲しい、そう考えて外国語を習わせる親御さんもいるかもしれませんが、外国語は相手と直接コミュニケーションをする手段、言語に過ぎません。
必要なのは、相手の伝えたいことを理解し、そして自分の意見を表現する力、堂々と伝える姿勢です。
国語力を上げる方法を知ることこそ、強いマインドを育てることにもつながっていくでしょう。
国語力を上げる方法が身に付けば、大人になっても困らない
国語力を上げる方法が身に付けば、もちろん成績アップも狙えます。
しかし、重要なのは、そこだけではない。社会で生きていく力が身につくということです。
文章を構成する際に、複雑になってしまえば相手に伝わりません。分かりやすく道筋をたてて組み立ててこそ、感動的で、魅力ある文章になるのです。それでこそ、国語力の極みと言えます。
国語力を上げたければ、とにかく練習するしかありません。難しいことではありませんが、継続する精神が必要になります。
国語力はあなたにも、あなたのお子さんにも絶対に役立ちます。
早ければもちろん良いのですが、今からでもおそすぎるということはないのです。
