長さの単位って小学生ではいつから習うのかと疑問に思う親御さんもいるでしょう。実は2年生で習います。
まずは、センチとミリです。cmとmmという日本語ではない文字(アルファベット)がでてきます。初めて見る文字をセンチやミリと読んだりすることだけでも、小学校2年生にとっては、なかなかの難関。それを乗り越え、m(メートル)を学び、学年が進むにつれkm(キロメートル)を学習していきます。
大人にとってはとても簡単に思えることでも、小学生のお子さんにとってははじめての長さの単位です。頭の中がぐちゃぐちゃになってしまうこともあるかもしれません。
小学生が習う単位は、長さだけではありません。重さやかさ、時間、面積、体積などを、実は35種類あると言われています。長さの単位の段階でしっかりと覚えなければ、この先、より難しくなって頭を抱えてしまう可能性は大アリです。
お子さんにどうやって長さの単位を教えればよいのか、是非一緒に考えていきましょう。
小学生は長さの単位でつまづきがち
ですが、考えてみてください。1センチって何ミリでしょうか。10ミリですよね。では2センチは何ミリかと聞かれて、子供が答えられない。
それは、今まで習った足し算や引き算を使って単純に計算が出来ないからです。掛け算を習う前にそういう計算は、ぱっとは閃かないのも当然ですし、掛け算を教わったとしても9の段までなので10への抵抗がある子供もいるでしょう。
なかなか頭の中で10の段への閃きや10の集まりが1という感覚を理解できなければ、センチとミリを理解するのは難しくなります。ですが、長さの単位の一番はじめに教わるセンチとミリが分からなければ、なかなか先へすすめないのもまた事実なのです。
小学生では2年から。長さの単位のmmとcmを極めよう
1mmずつ声に出し、9mmまで来たら次は10mm。それが1cmでもあるということをお子さんに伝えてみてください。
必ず定規を使い、一つ一つmmを鉛筆を使って紙に印をつけならが、声にだして1cmを確認しましょう。
小学生でcmとmmを習うのは、先程もお伝えしましたが2年生からです。
お子さんが小さい頃、数を教えるときに一緒に緒に声に出して10までをまず覚え、10まで覚えたら20まで覚えさせたなんて記憶のある親御さんもいるかもしれません。お風呂の中で、数を言ったりした記憶はありませんか。それと同じです。
1mmから始まり10まで来たら10mmというのではなく、1cmと置き換えて声に出しましょう。
時間がなければお風呂場で唱えてもよいかもしれませんが、必ず定規を頭で理解出来るように、濡れても(万が一壊れても)問題のない定規をお風呂に持ち込んで練習することです。
定規をイメージさせることが大切なのです。
そうして行くうちに、徐々に理解できるようになり、頭にmmとcmが定着していきます。
覚えているかどうか、時々お子さんにクイズを出してみるのもよいでしょう。「2センチは何ミリ?」とか「35ミリは何センチ何ミリ?」と突然言っても答えられるようになれば、もうcmとmmに苦労することはないはずです。
長さの単位には意味がある。小学生がしっかり覚えるための法則
丸暗記すれば、何れ忘れてしまうこともあるかもしれません。そんなときこそ、長さの単位やかさの単位など、様々な単位には意味があるという事を思い出してほしいのです。
例えば、長さの単位で考えてみます。
長さの単位ではmが基準となります。kmを考えた時、mは基準だということは分かると思いますが、前についているkは何なのかという疑問が生まれるかもしれません。前のkは接頭辞であり1000倍という事を表します。
mmで考えてみましょう。mは同じmが2つですが、基準となるのは後ろ側のm(メートル)で、前のmはミリを表しますミリは1/1000を表します。cmの、cは1/100を表します
基準を考えると、なるほどと単位に対して腑に落ちてくるのではないでしょうか。
長さの単位を小学生の低学年で覚えるのが難しい理由
長さの単位を覚えさせたいからと言って、低学年の小学生に単位の意味を理解させることは難しいと思います。
なぜなら、まだ習っていない、10倍や100倍、1/10や1/100を理解する必要があるからです。
1cmが10mmである事を覚えることで精一杯かもしれません。
長さの単位を覚えても、かさの単位でつまづく子供は多くいます。LとmL、そしてdLという単位の繋がりが頭の中でごちゃごちゃになってしまう、それは当然のことではないでしょうか。
丁寧に、そして慎重に覚える必要があります。今日覚えても明日は覚えていない、頭でこんがらがってしまうこともあります。
何度も繰り返し、根気強く覚えていく必要があるかもしれません。
長さの単位だけじゃない。単位の変換は小学生の大きな壁
長さの単位もしかり、単位の変換は小学生にとって大きな壁と言っても過言ではありません。
しかし、苦手を克服することはできます。
それは単位のイメージ化です。単位を体に染み込ませる、体験を通して、単位を理解する、そしてそれを楽しむことができれば、単位を理解することは子供にとって苦ではなくなるはずです。
色々な身近な物を、定規やメジャーを使って測ってみたり、計量カップで水や調味料を測ってみたり、はかりを使って物の重さを確認してみたり、距離を知るために歩いてみたり。
そんな単純な事と思うかもしれませんが、経験を通して、単位を理解することができれば、楽しく単位を学ぶことはできるのです。
こういったことは、小学校2年生からでも十分に行うことができます。
そのための親の工夫は必要不可欠でしょう。お子さんと一緒に、もう一度単位の勉強をしてみませんか。