テストでケアレスミスをしてしまったら、本当に勿体ないですよね。しかし、勿体ないで済まないときもあるのです。
分かっているのに、間違えてしまったら、悔しいの一言では済まされません。受験時には、ほんの少しのケアレスミスのせいで点数を落せば、合否に大きく関わってきます。
実は、ケアレスミスをする子には特徴があります。またケアレスミスにもいくつか種類があります。
ケアレスミスは気をつけて簡単に直る訳ではないのです。お子さんがどんな傾向でケアレスミスをしているのかを知って、今のうちからしっかりと対策をしましょう。
テストでケアレスミスを良くしてしまう子はこんな子です
はじめのうちはお子さんのテストのケアレスミスを「勿体ないわね、次しっかりと見直せば大丈夫ね」と安易に笑って済ませていた親御さんも、毎回のようにテストでケアレスミスをしてきたら、もう笑い事では済まされません。
ケアレスミスをする子には、実は特徴があるのをご存知でしょうか。
次に繋げるを考えていない子
テストでケアレスミスをしたあと、必ず次はしないと思っていても、単にそれだけで終わってしまうようでは、また同じ様なケアレスミスをすることは目に見えているのです。
どんな問題をどの様に間違えたのかを確認したら、それだけでは終わらないことです。必ず、次に間違えないような対策を取ることが必要でしょう。
どうしてケアレスミスをしたのか、分かっていない子
ケアレスミスをする人は、だいたい似たような事を間違えることが多いのです。どんな事を良く間違えるのかを分かっていなければ、次のテストでケアレスミスを食い止めることなどできません
もしかしたら、勉強不足であることがケアレスミスの要因であることもあります。
ケアレスミスを気にしない子
ちょっとしたケアレスミスなら、笑って済ませるなんて事もあるかもしれません。
こんなところで間違えてしまうなんてとか、ケアレスミスなら問題の本質を分かっているから大丈夫なんて安心しないでください。
これが受験ならどうでしょうか。たった1、2点が人生を左右してしまいます。一生をそのケアレスミスで変えてしまうこともあるのです。本当は受験に合格していたはずという「はず」を心にずっと抱え込んでお子さんに生きていかせるのですか?
ケアレスミスはそんな甘いものじゃありません。
テストのケアレスミスは致命的
授業中のケアレスミスやちょっとしたテストでのケアレスミスならよいでしょう。
しかし、受験になったときのことを考えてみてください。似たような学力の人が同じ学校を受けるのですから、たった1点で合否を分けることもあるのです。浪人したり、別の学校に行ったり、ケアレスミスでその人の未来が変わってしまうのです。
テストのケアレスミスは、受験の時のお子さんを映す鏡です。ケアレスミスが致命的なミスなることは間違いありません。
なぜ、致命的なのかを考えてみましょう。
例えば、数学の問題で問1を解いたあと、問2、問3と続く問題があるとします。そういう問題では、簡単な問1の答えを用いて、問2、問3の問題を解いていく、続きの問題が多いのです。問1の答えを用いる問題は、算数、科学や物理だけでなく、様々な教科で使われることがあります。
必ず、第1問だけでもしっかりと見直して、先の問題を解いていくように練習させてください。折角、解き方は分かっているのに勿体ない、場合によっては大問題すべてで0点になってしまうことも考えられます。連鎖的に撃沈してしまわないよう、1問目でケアレスミスなどしないよう、そこだけでも何度も見直しさせる練習をしてください。
ケアレスミスなどなかったとしても、例えばテストに名前を書き忘れてしまった、それだけでも点数が減らされたり、時には受験に落ちてしまったりすることもあるかもしれません。
名前に点数はありませんが、名前を書かないということはテストにおいて致命的なミスであることは確かです。
まずは、テストが配られたら、落ち着いて一番最初に名前を書くことを忘れずに。そういう意識付けが大切です。
テストのケアレスミスは誰にでも減らせる
一生懸命勉強した子が、学校のテストで良い点を取ることができるのは当然のことでしょう。
しかし、受験となると良い点を取ることはもちろんのこと、ケアレスミスを減らさなければ、合格することは難しいかもしれません。なぜなら、同じ様な成績の子が集まって受験をするからです。ちょっとしたケアレスミスが命取りとなります。
ケアレスミスは練習や気持ち次第で誰にでも減らすことができます。
例えば、忘れ物の多いお子さんはケアレスミスが多いこともあります。気が緩んでいる証拠です。
テストにだけ慎重になるというのは、なかなか難しいものです。日頃の生活から慎重になることこそ、テストでも力を発揮できるようになります。
テスト後の見直しも大切です。
ケアレスミスをしたら、今までテストでどんなケアレスミスをしたのかを必ずノートにまとめます。見返すことで自分のケアレスミスの癖がわかってきます。
ケアレスミスの癖が分かれば、見直しのときミスに気付きやすくなります。
しかし、見直しの時間がなければそれも難しくなってしまいます。
ですから、必ずテスト終了の少し前で切り上げ、必ず全体をチェックする癖をつけが重要。特にケアレスミスしやすい癖があるところは、しっかりと見返すべきです。
もし、試験時間内に全部の問題に手をつけるのが難しいという場合は、難しい問題は後回しにしても構いません。捨て問題を作り手を付けない、分かるところから確実に点を取る、それが大切です。
取れる問題は絶対に点をとる、そういう心構えで試験に望むべきです。
例えば、チェックした際にケアレスミスに気付いたとしましょう。すぐに消しゴムで消すなどもっての外。
もしかしたら、間違えていないかもしれないのです。もう一度しっかりと確認してから、間違えていたら書き直すように練習することです。
いちばん大切なのは、絶対にテストでケアレスミスをしない、同じ間違えは二度と繰り返さない、そう自分を諭すことです。そういう気持ちをお子さんに持たせましょう。
テストでケアレスミスをしたら考えてほしいこと
テストでケアレスミスをしていたら考えて欲しいことがあります。
それは、緊張してケアレスミスをしてしまったのかどうかです。
テストの途中で集中力が途切れてしまうこともあるでしょう。一度深呼吸をし、少し休んでから解いてください、と言いたいところですが、真剣に決められて時間内で問題をとかなければならないのですから無理な話です。
緊張して、周りの音や雰囲気が気になってしまう、集中力が途切れてしまうという性格のお子さんであれば、頭のなかで問題文や解いていく過程を読み上げていくと、注意がそれることはなくなるはずです。ケアレスミスも減っていきます。
一つ一つの問題に、全力で取り組むことです。テストをとにかく最後まで終わらせる、そういう考えでは、一問一問に対して、大切に向き合うことができないかもしれません。
はやくテストを終わらせたい、そういう気持ちが、雑にいい加減に問題に向かわせてしまうのです。
テストのケアレスミスを減らすちょっとした工夫
テストのケアレスミスを減らしたいのであれば、テストに対して、ちょっとした工夫で立ち向かってみることです。
- 分かる問題の見直しを徹底する
- 間違えるかもしれないという緊張感を持つ
- 採点の厳しい先生の気持ちになって見直す
- 第1問目だけは、絶対にケアレスミスはしない
- 国語などの問題は、必ず解答の語尾に気をつける
- 問題を細かいところまでしっかりと読む
- 問題は最後まで読む
- 字はある程度分かりやすく書く
- わからない問題は飛ばす
- 大切な問題はじっくり取り組む
- ケアレスミスを減らすために、分かる問題の見直しをする
ケアレスミスは受験やテストでなければ、しても構いません。
家での家庭学習で問題を解いたとします。丸付けの際、多くのケアレスミスに気付くかもしれません。でも今、それに気付いたのであれば、本当に良かったというべきかもしれません。
どんなところでケアレスミスが多いのか、間違えの癖を発見することに繋げられるからです。親御さんが丸付けして、何となく癖に気付いたとしても、それを直接指摘するのはやめましょう。