計算を速くする方法を知ることができれば、子供はもっと算数が得意になるのではとお考えの親御さん。
そもそも、計算力を速くする方法は、どんなことが可能になれば身につくとお考えでしょうか。
単純な計算を頭の中で素早くできることだと、答える人は多いでしょう。もちろんその通りなのですが、そういう計算を頭の中でできるには、単純な暗算を何度も練習する必要があります。日頃の生活のなかで、数字に触れたりするのもよいでしょう。
計算を速くする方法が身に付けば、不思議と文章問題も得意になることもあります。なぜなら、やり方が分かっていても、計算が速くできないために文章問題が解けていないだけという子もいるからです。
その他にも計算を速くする方法を知るメリットはたくさんあります。
計算が遅い子は、単純な計算の練習不足であることが大いにあります。親御さんと一緒に、早速練習してみてはいかがでしょうか。
あくまでも楽しく練習することを心がけてくださいね。
暗算力を上げることが計算を速くする方法につながる
計算を速くする方法を知ろうとしているということは、お子さんの計算が遅いことを心配してのことだと思います。
計算が遅いのには理由があります。
もちろん、単に苦手ということもあるかもしれませんが、計算を速くしてしまうと、間違える危険があるということを知っているからです。正解率を上げるために、お子さんは丁寧に計算しているから計算が遅くなってしまうのかもしれません。
そういう場合は、まずは、丁寧に計算をしていることを認めてあげてください。
お子さんは、頑張って解いているのに、もっと計算を速くしなさいと急かすことはありません。
ですが、ほんの少しでもスピードアップや計算を速くすることを望むのであれば、暗算力を上げる工夫をしてほしいのです。
例えば子供が「45+67」の答えを求めようとする時、筆算を使うと思います。
その場合、まずは、一の位の計算から始めるのではないでしょうか。5+7=12の計算をして、繰り上がりを考え、十の位の4+6と繰り上がりを足して計算し答えを出します。
要するに一の位が繰り上がるか繰り上がらないかはとても重要で、それが決まらないと、その次の位の計算の答えがわからない、そういうことで頭の中で筆算をするのが難しくなり、時間がかかってしまうのです。
要するに、筆算と暗算は違うということです。
暗算方法は色々あります。例えば十の位の40+60=100という答えを出してから、一の位の5+7=12という答えをあわせる方法です。100+11で=112という答えがあっという間にでます。
また、45+70=115という計算をしてから-3をして112という答えを出してもよいでしょう。67を切りのよい数字にして、そこから足した数字を後で弾くことで計算するという方法もあるのです。
計算を速くする方法を知りたいなら、とにかく数をこなす
お子さんの計算を速くする方法にお悩みの親御さん。あなたのお子さんは10が答えになる足し算を、素早くできますか。九九は得意ですか。
当たり前のことかも知れませんが、九九をスムーズに言えなければ計算は速くなりません。例えば、8に何を足したら10になるのか、4に何を足したら10になるのか、そういう答えが瞬時に出てくるか出てこないかという事も重要になります。
でも大切なのはそれだけでもありません。
たくさんの問題をこなすことで、パターンが見えてきて、どうやって計算をすれば答えが導きだせるかが除々に分かってきます。
1000に35を掛けたら35000です。それに35を足せば良いので答えは35035ですよね。
大人なら、そういった解説をしなくても、すぐに35035という答えが導き出せるでしょう。でも、子供でもこういう考えができなければ、普通に筆算するだけです。
そういう考えができるようになるために、とにかく、計算をたくさんして慣れておくことです。そして、引き算と足し算とのつながり、掛け算と割り算とのつながりをしっかりと頭の中で理解しておくことが大切になります。
計算を速くするために、家で簡単な問題集や100マス計算などに取り組んでいるご家庭もあるでしょう。
ですが、計算が苦手なお子さんは、何ページも繰り返し単純計算をすることを嫌います。
たった1ページでもよいのです。毎日タイムをはかり、毎日継続して似たような計算を繰り返すことで、計算に触れていくのです。そういう習慣をつけましょう。
数を身近に感じ、計算を速くする方法を楽しむべし
計算を速くする方法としては、数字を身近に感じるということも大切になります。
例えばお子さんと一緒に買物に行って、128円のりんごを2こ買うとします。2こでいくらかという計算を是非お子さんと一緒に行ってみてください。
見つけた車のナンバーを足し算するなんていう遊びも楽しいかも知れません。
数字を目でみて理解しておくというのも、オススメです。例えば、10×10はもちろん100ですが、この100という数字、子供はお金の100円玉などいう感覚はあるかもしれませんが、10の塊が10こあるという感覚はあまりないかもしれません。
是非立体的なおもちゃなどで、そういう目で見て分かる感覚を養ってほしいのです。
真っ直ぐに一列10こある玉、これが横に同じ様に10列ある平面的な四角、これが100だと目で見て分かってほしいのです。
この100の塊が、更に後ろに10列並んでいる。10×10×10=1000という数字。これは立体的な玉の集まり、形になるのだと目で見て知っていてほしいのです。
目で見て知る、感じることができれば、そこから一個欠けた状態が999だと簡単に理解することもできます。
計算を速くする方法は一つだけではない。
計算を速くする方法として、大切なのは、数字を書くスピードです。
ゆっくり丁寧に書くのは良いのですが、それでは計算は速くなりません。
計算式を書く欄や場所がないからと書かないで計算しようとすると、はっきり言ってそれだけで時間がかかってしまいます。かならずメモ書きでもよいので、計算式は書いておくべきです。
また計算が遅い子供は、問題が解けたということだけで満足してしまっている可能性があります。
計算式が遅いということを分かっていないのです。是非、タイムを計って、何秒で解けたか、目標タイム以内の解けたか、ということを練習してみることからはじめましょう。
計算を速くする方法を知ることで生まれるメリット
計算を速くする方法を知ることは、計算問題が速くとけるようになるというのはもちろんのこと、文章問題や考える問題を解く上でも速く答えを導ける力が付くと言います。
なぜなら、その問題の解き方自体は分かっているのに、計算が速くできずに時間がかかるということで途中で計算するのに疲れ、解答にまでたどりつけないということも考えられるからです。それではせっかく解き方が分かっているのに勿体ないと思いませんか。
計算が速いことで、その文章問題を解くために考えることができる時間をより多くとることができ、答えを正確に導き出すこともより可能になるのです。
計算を速くする方法が身に付けば、計算に時間がかかってイライラすることもなく、スラスラ解ける問題も増え、そこから自分に自信が生まれてきます。
算数が楽しい、そう思い始めてくるかも知れません。
算数ができるようになると、自分がこの先どういったことができるのか、困難にぶちあったときにどう乗り越えることができるのかを考えることもできるようになると言います。
人の話のその先を考えらえるようになり、話したり聞いたりするのも上手になるかも知れません。
ですが、そういった訓練や練習は、お子さんはつまらないということから嫌になり、一歩間違えると、計算が嫌いになってしまう恐れもあります。そうならないためにも、親御さんが楽しく常に数字に触れ、計算を早くする方法を工夫して継続して行っていくことが必要となるのです。