「うちの子ってまだ小学三年生なのに、もう勉強できないってどういうこと？」「このままずっと頭が悪いままなのかしら？」
とっても簡単なテストなのに、ビックリするような低い点数。愕然とする親御さんの気持ちもわかります。
でも、小学三年生ならまだお子さんはそれほど点数が低いことを気にしていないかもしれませんね。その親は焦るばかりなのに、子供は何を考えているんだかのほほんとしている。そのギャップをどやって埋めたら良いものかと頭を抱えてしまう親御さんもいるでしょう。
でも、それが現実です。
「うちのスクールに入ればすぐに、お子さんのの眠っていた目が開花します」なんて広告に飛びつき、塾に入れたくなる気持ちもわかりますが、そんな広告に騙されてはいけません。
すぐになんて、絶対にないのです。
まずは、お子さんがなぜ勉強できないのかを考え、親のあなたが変わること。そして子供と一緒に勉強することです。
それでも急になど勉強できるようになることはないでしょう。時間をかけた地道な努力が必要になります。伸び悩んでいるときは、勉強以外のお子さんの良いところにたくさん目を向けてあげてください。
きっと道は開けます。
勉強できない小学三年生は、単に勉強しないだけ
あなたのお子さんは、勉強できないのではなく、もしかしたら、勉強しないだけなのかもしれないのです。
宿題以外、家で何か勉強していますか。宿題さえ終わらせれば遊びに行ってもいい、お子さんはそいういう考えではありませんか。帰ってきてからもテレビやゲームで一日を終えてはいないでしょうか。
勉強できるようになるためには、宿題だけでは不十分です。
今すぐ家庭学習をさせるべきです。
ですが、いくら勉強できないからと言って、自ら進んで家庭学習をする小学三年生などいるはずもありません。
親が工夫して、子供が勉強しやすい環境を作ってあげることから始めましょう。
まず、親はテレビを見ないこと、スマホを見続けないことです。親が、テレビやスマホに夢中な状態で子供が勉強できると思いますか。親は遊んでいるのに、自分から勉强する子などいないのです。テレビがついていれば、気になって家庭学習どころではないでしょう。
環境はとても大切です。
小学三年生の勉強できる子と勉強できない子の違い
小学三年生の勉強できる子と勉強できない子の違いは、頭の良し悪しではありません。
勉強できる子は勉強が得意で、勉強できない子は単に勉強が苦手なだけなのです。
では、その勉強できない子は、勉強のどんなところが苦手なのでしょうか。
テストの設問を見た時、先生の説明を聞いたとき、ピンと来るか来ないかはとても重要になります。
すぐにピンと来る子、設問を答えたり先生の話しがわかったりする子は、勉強が得意な子です。
ピンと来ていない子、来ない子は、説明を聞きわかったような気になったりただ頷いたりしているだけで、実際の本質を理解していないのです。設問をわかったような気になって解き始めますが、結局のところあっていないということもしばしばです。
勉強できない子は、そういう意味ではどんなところが苦手なのかさえもわかっていない可能性があります。
勉強できる子と同じ勉強をしていても、結局、勉強できない子のままなのです。ですから、本質を理解するまで、勉強できる子の何倍も努力が必要になります。
集中力や頭に自然と入る勉強量も勉強できる子とは違う上、忘れるスピードも勉強できる子に比べ早い傾向にあります。
ならば「もっと、勉強しなさい！」と勉強できない子に言いたくなりますが、もっと勉強したところで、そんな単純なことでは勉強できない子は伸びてはいかないのです。
小学三年生の勉強できない子が急に勉強できるわけなどない
小学三年生の勉強出できない子が、いきなり長時間勉強できる子以上に勉強をし、トップレベルの成績を取れる、そんなわけなどありません。
うちの子、どうしてこんなにも勉強できないのかしら、なんて決して外で言ってはいけません。自分が駄目な子なのだと思い、勉強が益々嫌になりしなくなってしまうでしょう。
もともと勉強できない子が、頑張っているのです。勉強を頑張っている事を認めてあげることです。
勉強をちょっとやったところで、成績が急に上がるなんてことは有りえません。頑張っている事を褒めることで、「自分は今、頑張っているんだ！」と自信に繋がり、勉強が楽しくなってくるはずです。みんなより頑張っている、それだけで勇気となります。
小学三年生のお子さんが勉強できない子なら、親のあなたが変わるべき
小学三年生のお子さんが勉強できないのであれば、親が一緒について宿題や家庭学習をするべきでしょう。
ですが、横についていれば親は何をやっていても良い、そういう訳ではありません。
必ず、何を子供が苦手としているのか、何をわかっていないのかを一緒に確認しながら勉強することが大切です。
とても、普通のことのように思いますが、確認しながら勉強するというのは、実際やっている子は少ないのです。
勉強をする時には必ずそばにいて、しっかりと内容を見てあげるべきです。
勉強を頑張った後に褒めることはもちろん大切なのですが、勉強自体の内容もしっかりと見てあげることでお子さんは変わっていきます。どんどん勉強が好きになるのです。
確かに面倒で家事など忙しいと思いますが、ほんの少しの時間でも、お子さんの勉強内容を見てあげてください。
小学三年生で勉強できないくても大丈夫。勉強以外の長所に目を向けよう
どんなに頑張っても、すぐに勉強できるようにならない小学三年生はいます。
それはあなたのお子さんだけではありません。
勉強できない子を努力させて勉強できるようにするのですから、それ相当の時間はかかるでしょう。でも、勉強を継続することには意味があります。努力する子は、必ずそれだけ頑張る力が身につくからです。
いずれ努力は力になります。少しずつですが、お子さんは変わります。ですから、勉強できないのであれば地道な努力はし続け、今は勉強以外の長所の目を向けてあげましょう。
なにか得意なことがあれば、それだけで自信につながります。自信がある事に対して、小学三年生であれば、親が応援してくれているもっと頑張ってみようと思うものです。
もしかしたら、そのことが勉強よりも生きる上でもっと大切になるかもしれません。実際、頑張って優秀な大学に入ったとしても、今の時代、その学力に適した職業につけるとは限らないからです。
それならば、得意な事を伸ばして行くべきです。その先に、お子さんはきっとなにかを見つけるはずです。
100点が取れて当たり前ではありません。完璧な人などいないのです。お子さんだって、この先の事はわからないのです。
