高校受験をする上で部活を頑張っているから、内申点も少しはアップするだろうとお考えの親御さん。
はっきり言いましょう。残念ながら殆ど影響することはありません。
影響するとすれば、部活でかなりの好成績を残した場合か、部活の部長として何らかの功績を残した場合です。しかし、それも一部の高校だけです。
部活動で進学したい人は、部活動の成績が評価される学校に進学を希望するとよいでしょう。
しかし、一般的な高校であれば、部活動の為に授業を休まざるを得ない場合、逆にそれが内申点に響いてしまうこともあります。
ならば、「部活動なんてやらないほうが良いのでは」とか、「今すぐやめさせて勉強させるべきだ」と考える親御さんもいるかもしれませんね。
確かに部活をやらなくても途中で部活をやめてしまっても、内申点には響きませんが、大切なのは「部活とはお子さんにとって何なのか」ということです。
様々な友人と様々な経験をし、頑張ったり笑ったり泣いたりしながら成長していくことができるのも、また部活なのです。
思い出はきっと、お子さんを強くしてくれます。部活は決して悪いものではない、そして部活をしていたからと言って、成績が特別悪くなる訳ではないという事も理解して欲しいのです。
高校受験に必要な内申点に、部活は全く関係しない
高校受験と部活。その狭間で揺れ動いているのは、実は親だけかも知れません。部活に熱心なお子さんは、勉強のことなど考えてもいないからです。
ですが、このまま部活を続けていては、高校受験に打ち勝てないのではないか、本当に好きな部活は高校に行ってもできるのではないか、そう親なら考えることでしょう。
ですが、中にはなんとなくという理由だけで、好きでもない部活をダラダラと続けているお子さんもいるはずです。内申点が下がる事を気にして、親も辞めさせるに辞めさせられない。そんな部活を続けていても、良いことはそれほどないはずです。
勉強する時間もない上に塾にいく時間もない。それであれば思い切ってお子さんに部活を辞めさせてみてもよいとおもいます。
要するに、部活をやっていようと、途中でやめようと、高校受験には全く関係ないということです。内申点にはほぼ影響しません。
高校受験に大きく関係するのは、学校の勉強、各教科の成績です。
では、いつの成績の評価が関係するのか。それは3年生の2学期までの全部の成績です。これは、都道府県によって少し違いますが、学年最後の成績が関係してくるということは、その最後に至るまでの過程、各学期の成績をとても大切にするべきでしょう。
常にしっかりと好成績を残し、高い成績を取ることこそ、内申点を上げるために重要なことなのです。要するに、それほど部活動は関係ないということになります。
高校受験に部活が影響する場合もある
住んでいる都道府県や地域によっては、部活だけでなく、生徒会や学校行事の活動が内申点に影響する場合もあります。
中には、部活動の記録を記載する欄を設けている内申書もあります。ですが、内申点に影響するから部活に入らなければとか、部活を絶対に辞めることが出来ないなどとということは絶対に有りません。
部活動をやっている場合、そこで好成績を残したり、部長などの大役を務めた場合には、そのことが内申書の中で重要な地位をしめることもあるかもしれません。
ですが大切なのは、部活動の中で何をやったかです。
万年補欠で、それほど練習にも参加していない、試合にも出ていないとなれば、部活動の記録欄に先生が書くことも得にはなく、内申点に良い影響を及ぼすとは考えにくいでしょう。
学校生活をしっかりと送り、課外活動を積極的に行っていれば、ある程度先生が丹念に所見に記載してくれることもあります。
高校受験の為に部活をやめたいならそれでも良い
高校受験に向けて、部活を辞めて勉強したいというのであれば、それでも良いでしょう。ただ闇雲に部活を辞めて、だらだら過ごしたいというのであれば、それは考えを改めさせるべきです。
部活を辞めて何をしたいかです。例えば、英検や漢検に挑戦してみる、習い事でコンクールなどに参加して賞を取れるように努力してみる、クラスの委員を頑張ってみたり、文化祭でみんなの中心になったり、そいうことが内申書に記載されることもあるのです。
ですが、それは都道府県や自治体によって変わります。
部活をやっていなくても高校受験の為に内申点はあげられる
部活動に参加していなくても、高校受験のための内申点をアップさせる方法はあります。
当たり前のことかも知れませんが、下記の一つ一つ守ること、それが大切になります。出来ることから行ってみましょう。
- よっぽどのことがなければ学校を休まない
- 遅刻をしない
- なるべく朝早く学校に行く
- 忘れ物を絶対にしない
- 提出物の期限を守る
- 宿題などは丁寧な字で書く
- 学校に提出するものは、上手でなくとも雑であってはならない
- 学校のルールを守る
- 積極的に授業に参加する
- 授業中は話しをしたり、ウトウトしたりしない
- 課外活動や学校の活動で、リーダーとなりみんなをまとめる
- テストで良い点を取る
- 小テストでも、しっかりと満点を取ること
高校受験と部活とは両立可能という事実
高校受験が心配、勉強する時間がなかなか取れないという子でも、やはり部活は辞めたくない、続けたいという子もたくさんいます。
辞めたら後悔する、だからこそ勉強も部活もどちらも頑張って、中学生活を精一杯過ごし良い思い出を作ればよいのです。
そのために必要なのが、勉強と部活の両立だと思います。
だからこそ、昼間の授業を大切にしっかりと集中して受け、わからないことは先生に積極的に質問をして欲しいのです。
授業ですべてを理解してものにする、そういう気持ちが大切になります。授業が分かるようになれば、勉強はもっと楽しくなるはずです。
帰宅後は、疲れて何もしたくないと思うかも知れませんが、授業で勉強したことを頭にいれるためにも、せめて復習だけはしっかりと行ってください。短い時間で構いません。集中して一日を振り返りましょう。
定期テスト前には部活が休みになることもあるはずです。その時は、計画をたててしっかりと勉強してください。定期テストの勉強だけでなく、受験勉強に向けた総合的な復習も行うことをオススメします。決して部活が休みだからと行って友達と遊びにでかけてはいけません。
3年生になれば、夏から秋にかけて、部活を引退するときがきます。
部活を引退したあとは、思う存分受験勉強を頑張ってください。
内申点もそうですが、高校受験では入試の点数もとても大切になってきます。しっかりと部活を頑張ったあとは、これまで勉強できなかった分を取り返すという気持ちで勉強するべきです。
部活を辞めるか辞めないかは、最後はお子さん次第です。高校受験の為に、絶対に部活を辞めなければならない、そんなことは一切ありません。
ですが、勉強だけを積極的に頑張ってきた人との差は、大きいはずです。それを埋めるためにも、できることを頑張り、そして底力を見せて欲しいのです。