勉強しない子に対して、いつか勉強するのではという安易な気持ちで見守っていたら、将来、お子さんはどうなるかを想像できますか?
いつか勉強することなんて、絶対にありません。それどころか自分の将来が見えなくなってしまうかもしれないのです。
見守るというのはとても良い言葉ですが、何もしないのと一緒です。ですが、勉強しなさいと叱ってばかりいるのも良くありません。
勉強しない子の将来が心配なら、親のあなたが変わるべきです。
では、どうすればよいのか。
叱ってもダメなら褒めたほうがいいのかと考えがちですが、中学生にもなれば、褒めるのもなかなか難しいはず。
出来ることはたった2つ。「子供を認めてあげること」そして「勇気を与えてあげること」です。
勉強と将来が結びついているというのを、子供に教えてあげられる一番身近な人は、先輩である親のあなたなのです。
勉強しない子の将来が心配なら、親が変わること
やらないからと言って指示を出されれば、益々勉強しない子になってしまいます。何故なら、勉強が嫌という気持ちが強くなってしまうからです。どうせ勉強しても親の期待に添えない、そんなストレスが溜まってしまいます。人間誰しもストレスは溜めたくないもの。だからこそ、お子さんは勉強しないという選択をしているのです。
その事に気づいたあなたは、今こそ変われるチャンスを得たのです。どうすれば、子供に親の気持ちが伝わるか、その方法をしっかりと理解することから始めましょう。
勉強しない子に育てているのは親。子供の将来に力を尽くすべし
勉強しない子は、どうせ勉強したって何も変わらないと思っています。要するに、勉強のニーズを感じていないのです。
それなのに、親のあなたが将来を心配して、口を酸っぱくしながら勉強するように何度も促し、そのうちにイライラして爆発寸前。でも、そのイライラさえも無駄でしかありません。まさに馬の耳に念仏です。
なぜ、子供は勉強しないのか。それは親のせいでもあるのです。
- 親は常にスマホに夢中。誰も見ていないのにいつもテレビがついている。そんな家庭環境で子供が勉強すると思いますか?
- 子供があなたに話しかけようとしている様子をさり気なく察知していますか?子供だって親に話しかけたいときもあるのです。コミュニケーションを取りたい時に、取れない。でも親は勉強しなさいと言ってくる。親の方からの一方的なコミュニケーションではありませんか?
- 問題集を買い与え、通信教育に加入し、塾に行かせたり家庭教師をつける。でも親は子供の勉強に一切タッチしない。勉強しなさいとは言ってみたものの、あとはお金をかければなんとかなると思ってはいませんか?
- お子さんが、夜ふかししたりしているのを気にかけていますか?しっかりと睡眠をとれるように意識してあげていますか?
- あなた自身、本を読んだり新聞を読んだりして、常に活字に触れて学んでいますか?親の背中を子供はみているのです。
子供の学力は、親の接し方や環境で左右されると言っても良いでしょう。
この事が大切だと、お子さんに話してみてはどうでしょうか。
勉強してなさいという言葉は、子供に対して絶対に言ってはいけない言葉であり、必要のない言葉です。
大人らしい大人。それが将来の自分の姿かどうか、子供自身に想像させてみてはいかがでしょうか。
勉強しない子に対して親が子供の将来の為に出来る3つのこと
お子さんの将来の事を考えるのであれば、勉強しない子に対して出来るのは、たった3つです。
環境や生活を整えてあげる
部屋は散らかってはいませんか。お子さんの机の周りはどうでしょうか。勝手に親が子供の机を片付けるのは良くありませんが、自主性を待っていたらいつまでも片付けません。そういう場合は、できるだけ片付けを促したり手伝ってあげると良いでしょう。机の上には、勉強に必要な物以外置かないことです。
生活リズムが上手く取れないお子さんもいるでしょう。そういうお子さんには、親御さんが勉強時間を作ってあげるお手伝いをしてあげましょう。
勉強してほしいという親の希望を押し付けない
勉強しない子に勉強しなさいと注意しても、逆効果になります。反抗期の子供なら特にそうでしょう。「今日の宿題って難しいの?」そんな程度のやんわりとした声掛けをしてうまく机に向かわせることです。
見守ってあげること。認めてあげること
勉強しない子が急に勉強するようになることなどありません。ですから期待しすぎないことです。
万が一、勉強しようとしていたり、宿題に手を付けていたら、それだけでも進歩と思って認めてあてげましょう。次第にお子さんはポジティブになり、自ら勉強に向かっていくかもしれません。
勉強しない子を放置しておくと将来大変なことになる
ますます勉強をしなくなるはずです。
どうにかしなくてはと思って塾に入れたとします。でも、きっとお子さんは変わりません。塾の勉強だって学校と同じ様に分からないのです。学校も塾も、楽しいはずなどないでしょう。
定期テストで良い点数を取れなければ、内申点にも影響します。要するに高校の進学に響くということです。良い高校には進学できず、限られた高校にしか行けません。
高校に進学した所で、勉強しない状態が続き、学校についていけなくなったり嫌になって、自主的に退学する子もいます。
そうなるとどうなるか、学歴に影響します。学歴に影響するということは、将来、自分の希望するような職業には付けない可能性があるということです。
収入にも影響するでしょう。収入に影響すれば、生活の質も変わり、一生涯苦労するかもしれません。
自分が子供を持った時に、自分の子供を大学に行かせてあげることができない、その先の孫の代まで影響します。
将来だけでなく、未来も変わってしまうのです。
勉強しない子は、その子の興味があることと将来を結びつけてあげること
勉強しない子に対して、勉強してほしいという気持ちを伝えるにはどうしたらよいのか、勉強してもらう方法はあるのか、既に絶望的な気持ちをお持ちの親御さんもいるかもしれません。
でも、お子さんに通じる方法は必ずあります。
子供というのは、親に認めてもらいたい、そしてありのままの自分を受け入れて欲しいと思っています。
勉強しなさい!のこの一言が問題なのです。
自分は勉強しないから親に嫌われているんだ、認めてもらえないんだ、そう子供に感じさせているのです。
時には、勉強しても良い成績をとれないなら勉強する意味はない、何れ放置されるんだから勉強なんてしなくていい、そう気持ちを作り上げてしまいます。
反抗期のお子さんと話したくない気持ちも分かります。ですが、何もしなければ放置と一緒です。気にかけてもらえないと感じ、より一層、勉強なんてしなくなります。
では、どうすればよいのでしょうか。
勉強以外のことでお子さんの良いところに、気付き、認めてあげてることです。
そして、たとえ勉強しない子であっても、子供の事を目一杯好きになってあげて下さい。
そもそも、勉強しなくてもいいなんて思っている子はいません。勉強しようかなと思った時に、勉強しやすい環境であること。それを作るのは親の役目です。
親はスマホを見ていたりしない、子供の手が届くところに勉強する物以外を置かない、まずはそういう環境を作ってあげてください。
そして、親も子供の前では、読書に取り組んだり、何か資格などの勉強をするのも良いでしょう。親の頑張っている姿を、子供はそっと見ています。