「うちの子、集中力がないんだけど、本当に試験大丈夫かしら」
試験前の不安そうな我が子を見て、心配に思っている親御さんもいるでしょう。
勉強を頑張ってきた子に限って、試験前には周りが見えなくなってしまうことがあります。
なぜ緊張すると、視野が狭くなるのかというと、脳が集中力を高める為だとか。
あまりにも視野が狭くなって集中力が高まりすぎてしまうと、大事なことを見落としてしまいます。逆に、周りを見すぎてキョロキョロすると集中力が欠けてしまいます。
試験当日に集中力をアップさせるためには、家庭でも環境を整えること。集中力は、誰にでもある生まれ持ったものです。無理に集中しなくてはと思いすぎず、集中力をコントロールする方法を身につけましょう。
普段から出来ることでも、試験中に集中力を保つだけの力を培うことが出来ます。
お子さん自身もそうですが、親御さんも家庭で出来ること、お子さんの為に行うべきかもしれません。
試験当日の集中力をアップさせるには環境を整える
試験中に集中力が途切れてしまい、思ったよりも力が出せなかった、なんてことになっては大変です。
試験当日は集中力をアップさせるための環境を整えてあげましょう。
朝ごはんのススメ
まず、試験日の朝です。お子さんのために親御さんが出来ることは、脳にエネルギーを与えてあげる朝ごはんを用意すること。
また、試験前に口の中に放り込めるように、キャラメルやチョコレートを2、3粒程度持たせてあげるとよいでしょう。試験直前に食べることで、試験中でも集中力を継続し続けることができます。
自信を与える深呼吸
お子さんは試験日の朝、起きた時点から緊張感でいっぱいになっています。緊張すると自信がなくなってしまうことも。緊張しているのは親御さんも一緒ではないでしょうか。
是非、お子さんと一緒に深呼吸してみましょう。心が落ち着いてはきませんか。
お子さんが試験に行く前に「いっぱい勉強した事は分かっているから、気持ちよく試験を受ていいんだよ」と伝えてあげましょう。自信を持たせてあげることです。自信がないと集中する力を発揮できません。
マイナスを全て排除してください。理由なんてどうでもいいのです。とにかく自信を持たせてあげることです。笑顔でお子さんを送り出してあげましょう。
1分あれば試験に集中できる力を持てる
- 試験会場についたらすること
まずは、試験会場に入り、自分の席に着きましょう。席に着いたら、まっすぐ前を見て下さい。教室の一番前を見ましょう。次に教室の両端を同時に見ます。視界が広がるのが分かると思います。緊張で視野が狭くなるのを防ぐことができます。徐々に気持ちが落ち着いてくるはずです。 - 自信を持つ
問題用紙が配られるまで、心は不安でいっぱいです。忘れたことはないか?見たこともない問題が出されたらどうしよう?そんな事を考えていると集中力が欠落します。自分を信じるしかありません。やるだけの事はやった、自分はできる、分からない問題は他の人もわからない、そう断定して良いのです。 - 緊張を解く
まずは深呼吸。息をゆっくり吸ってゆっくり吐いて下さい。次に手のツボを押して緊張を解きましょう。手のひらの真ん中にある労宮(ろうきゅう)は、緊張をやわらげ気持ちを落ち着かせるツボです。ゆっくり押して、ゆっくり離すを何度か繰り返してください。両方の手のひらを押して心を落ち着かせ、集中力を高めましょう。 - 試験問題に目を通す
試験が始まったら、まずは一度全ての問題に目を通しましょう。次にもう一度、問題をさっと読み、どの問題にどのくらい時間がかかりそうかを予想します。これだけで、試験問題の全体が見えてきて、試験に集中することができます。
全て1分程度で出来ること。試験に集中できる力が持てるはずです。
集中力は誰でも生まれ持っている。試験の為に集中力をコントロールする
試験中に集中しなきゃと思えば思うほど、集中力が続かない。かつてそんな経験した親御さんももいるはずです。自然と聞こえてくる外の音や周りの音、解答用紙に字を書く音さえも気になってしまう。
これは集中する能力がないからそうなる訳ではありません。
そもそも、集中力は誰しも生まれつき持っているものです。ただ、集中できないのは、集中力をコントロールしていないから。
集中したいという気持ちとは裏腹に、試験は嫌なもの、はやくこの状況から逃れ緊張から解き放たれたい、そう頭の中で別の意識が思ってしまっています。
しかし、試験など肝心な時には集中力を発揮しなければなりません。そのためには、自分と違う意識というものをコントロールする必要があります。
日頃から出来る集中力コントロールの練習があるので、是非、行うと良いでしょう。
目標を持つ
何に向かって頑張っているかを考えてください。それをはっきりさせた瞬間に、自分の考えと違う別の意識も、目標の方を向くのです。
例えば「試験に合格」するという目標を持ったとしましょう。試験に合格するには「苦手教科を克服する」「毎日3時間勉強する」など、目標その手前にある、今なすべき新たな目標が見えてくるはずです。
今なすべき目標が、未来の試験に合格するという目標につながっていくことがはっきりとしてきて、集中力をコントロールすることができるのです。
試験に合格すると信じる
試験に合格すると信じて勉強する時のポイントとしては、家庭学習などで問題集を解く時は実際の試験だと思って集中して解いてみることです。
経験によって養われた集中力が試験突破の鍵
要するに、試験を突破するには、日頃の練習による経験と、それによって養われた集中力が大切だということです。その集中力こそが成功へと導くことを、経験が分かっているからこそ、自分が思っている以上の集中力を発揮できるのです。そのためのコントロール方法を身につける事が鍵となります。
緊張と成功を結びつける
緊張すると失敗してしまうと思っていると、余計に緊張してしまいます。試験に成功するには、程よく緊張して集中力を高める事が大切です。緊張するというのは、成功への道標です。できるはずと思い込むこと。そうすることで、必要以上に緊張せずに、集中出来るはずです。
決まった手順で同じ事をする
試験だからと言って、新しい鉛筆や消しゴム、新しい下着など、新しい物を身につけて気持ちをアップさせようとする人もいるかも知れませんが、できれば、いつもと同じであるべきです。徹底的にいつもと同じ流れを組むことで、試験でも集中力にベクトルが向いていきます。
試験で集中力を保つために普段からできること
試験で集中したとしても、それが途中で途切れてしまっては意味はありません。普段から、集中力を保つ練習をしておくことです。
試験時間は何分でしょうか。
試験時間に合わせて、家での勉強も同じ時間、集中して行ってください。
まだ、それほど長く集中するのが難しいという場合は、始めは短めに、除々に勉強時間を長くし、試験時間に合わせるとよいでしょう。
毎日、家でも練習することで、継続した集中力を鍛えることができます。
試験勉強中、集中力を保ちたいのであれば、食事は、腹八分目より少なめの6分目がベスト。早く勉強したいからと早食べはせず、ゆっくりと食べることです。そうすることで集中力を保つことができるのです。
集中力を養うには、試験時間と同じ時間集中して勉強をし、その後にトイレに行くべきでしょう。
集中力は自身の工夫の中から生まれます。
子供の力を信じることです。
集中して試験を受け、お子さんが本来の力を出し切れるよう、親は何が出来るのかを考えて欲しいのです。